2013/10/16

CITAプロデュース公演『ロミオとジュリエット』

juliet

帰国して一週間後、
ジェームズ氏と、フィリップ氏共同の
テンポの良い素晴らしい作品に出演します。
すばらいい役者の方々と、私はジュリエットとして参加します。
いままでにないロミオとジュリエットを是非ご堪能ください!

割引券もまだ数枚あります。是非お問い合わせください。

*この演目は、神話『ピュラモスとティスベ』と多くの物語や詩作からインスパイアされたもので、シェイクスピアのロミオとジュリエットの脚色です。

公演名 ロミオとジュリエット
劇団名 C.I.T.Aインターナショナルセンターフォーシアターアーツ
演出 ジェームズ・サザーランド/フィリップ・エマール 劇団によるディバイジング
音楽協力/楽曲提供 クリストファー・ハーディー
出演 フィリップ・エマール、谷よう子、赤松直美、本家徳久、野村尊司、田村隆
共同制作 I.C.C.A/ザ・インターナショナルセンターフォークリエイティブアーツ
公演場所: 新生館スタジオ | 〒173-0016 東京都板橋区中板橋19-6ダイアパレス中板橋B1
日時 10月18日(金)17:00 19:30 | 19日(土)13:00 17:00 19:30 | 20日(日)13:00 17:00
チケット代 2500円 | グループ割引 2000円(5名様以上)

世界初公開

この芝居のキーポイント:
1.東京及び海外をベースにしているアーティストによるコラボレーションワークであり、6カ国(日本、イタリア、フランス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド)の出身者が参加しています。
2.役者と観客の関係性に焦点を当てるため、できるだけ少ない小道具とセットでストーリーを語るというのが全体のデザインのです。

演出家による一言メッセージ

この芝居を作るきっかけになった疑問の一つは、もはや廃れたビクトリア期から続く慣習と学術的な考えに由来するシェイクスピアを演じる上でのしきたりからどうやって脱却するか?ということでした。

また、どのようにすれば、観客を見知らぬ街の、見知らぬ劇場に連れ出し、新たな経験に備えさせることができるのか?ということでした。その過程を通して、私たちはいわゆるシェイクスピア演劇を作るということを忘れて、観客と俳優をどのようにつなぎとめておくかということを、探し続けてきました。

そうするなかで今までの歩みから離れることが必要になり、また多くの失敗をし、試行錯誤を重ねてきました。芝居に命を吹き込み、俳優たちと一緒になってその芝居が持つ意味とニュアンスをできるだけ早くみつけようと努力することで、いかに素早く芝居を板の上で表現して、それをキープすることができるかというのが目的でした。

さらに、興奮を求めて劇場に足を運ぶということが第一の目的であって、単に言葉を聞きに来るということが目的ではないと私は信じています。それゆえ、日本語の翻訳における韻文や言葉の複雑さを求めるのではなく、悲劇的な像を伝えるイメージをテキストの中から探すことが、もうひとつの我々の課題でした。我々は、言葉遊びのあるセリフはカットしました。なぜなら、それらのシーンは劇場に言葉を聞きに来るだけの人々を増長させるある種の退廃を満たすだけのものだからです。シェイクスピアのテキストに内包される音のリズムを、可視できるものへと取り替えようと考えたからです。ジュリエットとロレンス修道士のシーンもカットすることによって芝居全体に一層強いイメージを与えることができると思います。

経験のある劇作家としてシェイクスピアは後に語られるストーリーを先に暗示してしまようなこのシーンを出すことはしなかったと思います。また、登場人物に関するそれぞれの堅苦しさも私たちが集団として表現したい心象と合致しない場合は、省くようにしました。物語の最後の部分もそうです。長々と書かれており、文章もひどく拙いもので、そこに何らかの息吹を吹き込むことは難しいと考えたのです。

私たちがこの物語を通じて皆さんとシェアしたいことを、ピーター・ブルック言葉を引用して表現するなら、以下の2つでしょう。「現実に対する近さと、神話からの遠さだろう。神話からは距離が離れていないと、驚くことはないし、現実のものごとに近くないと感動することはないからだ。」
このパフォーマンスにおいて、皆さんに感動、もしくは驚きを与えることができればいいと思います。少なくとも、私たちと共に楽しい経験を得られることを願っています。

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